10年前の米国ショッピングセンター視察の話 その2

前回はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/hiroyosh88/20100222

10年前、当時のアメリカで比較的新しい業態として注目されていたのが、パワーセンターとアウトレットモールです。

パワーセンターは、家電・衣料品・おもちゃなどのディスカウント専門店である「カテゴリーキラー」が集まったショッピングセンターです。
カテゴリーキラー」という名称は、例えばトイザらスなどのおもちゃのカテゴリーキラーが出店すると、周辺の店ではおもちゃというカテゴリーの商品が売れなくなることから名付けられたそうです。すごいネーミングです。
写真はダラスのパワーセンターです。日本では、規制の関係か、ロードサイドに中規模の店が集まる業態になりましたが、このアメリカのパワーセンターは広大でした。店の間も、自動車で移動する必要があるくらいです。
 


アウトレットモールは、メーカーが売れ残り品や返品された製品を、自社の工場や倉庫で販売していたものを、集めてモール化したものが始まりだそうです。視察したのは、ロサンゼルスのオンタリオミルズです。
モールでは、すべてがアウトレットというわけではなく、メーカーによってはアウトレットモール向けの製品を製造する動きもあり、買い得製品プラス低価格製品のモールという印象でした。

 
モール内の写真の天井部分を見ると分かりますが、ローコストな作りになっています。一方で、シネコンやフードコートも併設されてエンタテイメント性も重視されており、現在の日本のアウトレットモールの原型ですが、大型ショッピングセンター全般の原型の一つと言えると思います。

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