近鉄奈良線の東大阪市内の一部区間が高架になります。今日は高架によって新しい駅になる、若江岩田駅、花園駅、東花園駅の見学会があり、めったにない機会なので、行ってきました。
(東大阪市は、人口50万人。大阪府では大阪市、堺市に次ぐ人口規模の市です)
3.3kmの工事で、総事業費は613億円。
工事開始は、7年前の平成15年1月。今回はまずは下り線のみの高架への切り替えなので、工事はまだ続きます。
高架化により取り除かれる踏切は9箇所です。大げさに言うと、これにより地域の交通・物流の効率化が進むことになります。身近な例で、インフラ工事のお金と時間がかかるたいへんさを実感しました。
新しい花園駅の写真です。下り線のみの完成なので線路は一本です。左側に見えるのが、現行の駅と線路です。
現在の駅と高架になった新駅のホーム(上方)です。各駅とも当面は上りと下りでホームが分かれることになります。
稼働前のホーム案内版と時計です。時計はどれも12時を指していました。
線路です。案内の方に尋ねると、最新型の枕木と線路の固定方法で、JRでも採用されているとのことです。
東花園駅の新駅です。遠くに工事用の車両が見えます。
鉄道事業は鉄道そのものの技術の他、土木、建築を含めた総合プロジェクトだと改めて感じました。これもまた大げさですが、新興国への日本の鉄道事業売り込みについて、これまで日本でつちかってきたノウハウが活かせる分野であること、たいへん金額が大きくなる分野であることを少し理解できました。