灘、御影郷にある「福寿」の蔵元「酒心館」の蔵開きに行ってきました。2011年は、11月19日(土)、20日(日)の開催で、初日の土曜日に参加しました。
土曜日は、あいにくの雨。結構雨足が強くなる時もあり、気温も低く、肌寒い一日でした。
例年よりは人が少なく、主催の蔵元さんにとっては残念だったと思いますが、いつもは行列ができる屋台もすぐに買うことができ、小さい子供が走り回ることもなかったので、お酒好きにはゆっくり楽しめる蔵開きになりました。
雨の上がった翌日は、大いに混雑したと思います。
まずは、蔵直販所の利き酒コーナーに行きました。
イスに座ってカウンターで飲む形式です。いつも混んでいるのですが、蔵開きの日は特に混み合います。
蔵開きの日は、イスをはずして、立ち飲みにすればいいのではないのかと思いましたが、キャッシュオンデリバリーなので、屋台料理を飲食できる「飲食処」に持って行っても良いのかもしれません。
まずは、大吟醸、純米吟醸、純米酒と蔵豆腐がセットになった利き酒セットをたのみました。
次に、単品の秋晴れ、ひやおろし、蔵豆腐をたのみました。
利き酒コーナーだけでも十分できあがってしまいます。
できあがっているところで、次は中庭の屋台村です。
このようなテントの下の他、屋内でも飲食ができました。
例年は行列のできる屋台も、この日はすいていました。
定番の酒屋鍋、土手鍋、もも焼き、木升入り酒などを、おいしくいただきました。
この日は、「蔵人の案内による蔵見学」にも参加しました。
まずは、ビデオと解説です。
以前は杜氏を迎えていましたが、5年前から社員化し現在は6名でお酒を造っているそうです。製造期間は9月から3月、それ以外の期間は雑菌が繁殖して難しいとのことです。
各工程を見学しました。
米を蒸す巨大な甑です。ここで原料米が蒸し上がっていく様子は、きっと壮観だと思います。
蒸し上がった原料米を冷やす放冷です。送風ホースを持って実演をして頂きました。
麹室です。ここでは、麹米を試食するという珍しい体験ができました。
麹米は、当然ですが、米と米麹から作った本格製法の甘酒と同じ味わいの甘みがします。ただし、甘酒の中のお米と違って、米は水分が飛んで噛みごたえがあります。噛むことにより甘みが沸いて出る感じです。
発酵タンクと貯蔵タンクです。生酒はマイナス3度で貯蔵するそうです。
最後に蔵ショップで買い物をして帰りました。こちらの蔵ショップは、酒心館のお酒はもちろんのこと、全国から取り寄せた酒の肴が充実しています。
お酒は量り売りの純米生酒を買いました。
販売所の方の説明によると、純米生酒は若々しさを味わってほしいとのことでした。
冷やして飲むとおいしいお酒だと思いました。吟醸酒に近いフルーティーな香りがし、最初に甘み、次に酸味が出ます。
今年も蔵開きで、楽しい一日を過ごしました。普段の日にも、利き酒と肴の買い物に伺いたいと思います。